なぜTime-in-Forceが重要か
高速な無期限板では、通常の指値が長く残り、部分約定だけ進み、価格が離れたあとに残りが約定することがあります。Time-in-Force(TIF)は未約定分の扱いを指定します。アクティブトレーダー向けに特に有用なのがIOC(Immediate or Cancel)とFOK(Fill or Kill)です。
Hyperliquidの深い板と低レイテンシは、スキャルパーやボット、攻撃的エントリーにこれらのフラグを実用的にします。初めてなら紹介コードHOLYGRAILで口座を開き、まず小さなサイズで挙動を確認してください。
IOC:Immediate or Cancel
IOCは、いま取れる流動性だけを指値(またはそれより有利)で取り、残りは即座にキャンセルします。部分約定はあり得ます。後から約定する残り注文は残しません。
IOCが向く場面
- 攻撃的なクリップエントリー — 上限価格まで今すぐサイズが欲しいが、残りは置きたくない
- 分割エントリー — 板が更新されるたびに小さなIOCを送る
- 急ぎの決済 — 価格上限内で取れる分だけ減らす(reduce-onlyと併用)
- ボット — 未約定注文の状態管理を減らしたい戦略
IOCは現実的な指値とセットで使います。スプレッドを跨ぐIOCはテイカーに近く、ミッドから遠いIOCはゼロ約定でキャンセルされることもあります。それ自体が板の深さの情報になります。
FOK:Fill or Kill
FOKはより厳格です。指定サイズが今すぐ全量約定しなければ、注文全体がキャンセルされます。部分約定も、残りの板載せもありません。
FOKが向く場面
- 全量必須のサイズ — ヘッジが中途半端だと意味がない場合
- アーブの片脚 — 片側だけ部分約定すると破綻する
- 大型の裁量注文 — 中途半端なポジションを抱えるより見送りたい
薄い板ではFOKは失敗しやすくなります。流動性の高い主要ペアの活発な時間帯向きで、ロングテールのアルトではIOCの方が実務的なことが多いです。
IOC vs FOK vs Post-Only vs GTC
- GTC — 約定かキャンセルまで残る。メーカー向けの基本
- Post-only — テイカーになるなら拒否。メーカー手数料を守る(Post-only戦略)
- IOC — 今取り、部分可、残さない
- FOK — 今取り、全量必須、残さない
意図で組み合わせます。メーカー梯子:post-only GTC。探り:IOC。ヘッジ完了必須:FOK。緊急フラット:marketまたは強いIOC+reduce-only。
Hyperliquidでのスキャルピング手順
1) 許容できる最悪価格(指値)を決める。2) 板の上で見える流動性に合わせたサイズにする。3) IOCを送る。4) 部分約定なら即判断:追加IOC・待機・中止。5) 約定分だけにreduce-onlyの防御注文。6) 約定率を記録し、常に低いならサイズか指値が合っていない。
すべて成行より価格上限を守れ、常時監視できない指値より事故が減ります。手数料はテイカーとメーカーを確認してください。IOC/FOKはスプレッドを跨ぐと通常テイカーです。
よくある失敗
- 過大サイズのFOK — ゼロ約定が続き、機会を逃して連打する
- 決済IOCでreduce-onlyを忘れる — 残存リスクの把握が崩れる
- 薄いアルトでFOK — エッジ以前に拒否で戦略が死ぬ
- マークとラストの混同 — 約定価格と清算参照は別物(注文タイプも参照)
- ボットの連打 — レート制限と手数料だけが増える
クリック前チェック
- 部分約定は許容? → IOC。全量必須? → FOK
- メーカーで残したい? → post-only / GTC
- 決済か? → reduce-onlyをオン
- 今この秒の流動性で自分のクリップは妥当か
- 約定率50%未満なら中止するルールはあるか
TIFの習得はレバレッジより地味ですが、意図しない板残りと中途半端なヘッジを防ぎます。ポジションサイズとセットで使ってください。