なぜポストオンリーが重要か
多くのパーペチュアルDEXはテイカー手数料がメイカーより高い設計です。忙しい板では「休ませるつもりだった指値」がミリ秒単位でスプレッドを跨ぎ、テイカー約定になることがあります。ポストオンリー(メイカーオンリー)はその経路を拒否し、休む場合のみ受け付けます。
この制約だけで戦略の意図が明確になります。誤ってテイカー・スキャルプしてしまうのを止め、手数料ドラッグを安定させ、「受動的に置く」か「積極的に取る」かを分けられます。
3取引所での位置づけ
Hyperliquid
CLOB型の深い板でメイカー規律が効きやすいです。ラダーエントリーやリデュース付きスケールアウトに最適。紹介コード HOLYGRAIL でHyperliquidへ。手数料はテイカー/メイカー手数料。
Lighter
回転率の高いトレーダーほどメイカー規律がエッジの一部になります。レンジではポストオンリー入口がコストを大きく下げます。コード 718610TD でLighter。手数料解説も参照。
Aster
ファンディング前後の受動的約定や、ブレイク再テストでクロススプレッドコストを避けたいときに有効。コード 4474ca でAster。手数料構造。
ポストオンリーを使ったコア戦略
- 押し目の受動エントリー — VWAP下や直近マイクロ高安の外側にポストオンリー
- 両面スキャルプ — 在庫上限とリデュース決済を厳守
- 利確ラダー — ポストオンリー+リデュースで反転しない収穫
- ファンディング前後 — 受動で入り、受動で抜ける
- グリッドBOT — 各レベルをポストオンリーにし、急変で全テイカー化しない
使ってはいけない場面
今すぐ埋まりが必要なストップアウト、ニュース連鎖清算、無効化割れではポストオンリーは不適切です。生存が目的ならリデュース成行やIOCです。意図の混同が「決済し損ね」の典型原因です。
週末の薄い板に大きなポストオンリーを放置するのも危険です。不利選択(インフォームドフローの直前でだけ約定)が起きやすくなります。
実行チェックリスト
1) チケットを開く前にメイカーかテイカーかを決める。2) メイカーならポストオンリー。3) フラット化ならリデュースも付与。4) 構造ベースのキャンセル条件を持つ。5) 手数料とスリッページを分けて記録。6) 板の質は宣伝ではなくライブ深度で比較——入口として3者比較。
手数料感覚
1日の想定元本が大きいほど、メイカーとテイカーの1〜2bps差は月次で無視できません。ポストオンリー自体がアルファを生むわけではありませんが、わずかにプラスの戦略が手数料漏れで死ぬのを防ぎます。サイジングはポジションサイジングと併用。