リデュースオンリーとは何か
レバレッジ付きパーペチュアルでは、ロング保有中の売り注文が必ずしも「決済」だけを意味しません。数量がポジションより大きい、あるいは約定のされ方によっては、ショートへ反転することがあります。利益確定のつもりが新規の反対ポジションになり、清算価格まで一気に変わる——これは現場でよく起きる事故です。
リデュースオンリー注文は、既存ポジションを減らす範囲でのみ約定させる指示です。エクスポージャーを増やしたり反転させたりする残余は拒否またはクリップされます。Hyperliquidでは、ストップロスや分離マージンと並ぶ重要リスク制御です。
必ずオンにすべき場面
- 分割利確 — 25%〜50%を削るとき、急変で数量がずれるリスクを抑える
- 成行の全決済 — 慌ててクリックする局面ほど必須
- OCO/ブラケットの決済脚 — 片方が約定済みでもう片方が新規を開かないようにする
- API・ボットの決済 — サイズ計算のラグに対するハードガード
- サブアカウント運用 — 複数口座で数量を取り違えないため
意図が「フラットに近づける」なら、デフォルトでリデュースオンリーをオンにします。反転や新規を意図する場合だけオフにします。
注文タイプとの組み合わせ
指値+リデュースオンリー
計画的なスケールアウト向き。ポストオンリーと併用すればメイカー手数料を狙いやすくなります。注文種別の全体像はHyperliquidの注文タイプを参照してください。
成行+リデュースオンリー
緊急撤退向き。スリッページは許容しつつ、わずかな数量超過でショート化する事故を防ぎます。
ストップ/トレーリング+リデュースオンリー
手動で既にフラットにした後でも、保護注文が新規を開かないようにします。詳細はストップロス戦略へ。
よくある失敗
- リデュース無しの過大決済でロングがショートに反転
- ボットでフラグを付け忘れ、キャンセル/再発注の競合が二重送信
- ワンウェイ前提の感覚のままヘッジモード的なチケットを操作
- ストップ後に状態確認せず再度成行を叩き、意図しない新規
Hyperliquidでの実務フロー
1) 無効化ラインと目標を決めてエントリー。2) 直後にリデュースオンリーのストップと利確(またはOCO)。3) 分割利確はラダー状のリデュース指値。4) 約定後に残数量と清算距離を確認。5) 残余のワーキング注文をキャンセル。
スキャルパーやボット勢ほど部分決済が多いため、リデュースオンリーの恩恵が大きいです。手数料の整理はテイカー/メイカー手数料を参照。
他の安全フラグとの違い
リデュースオンリーは方向リスクを制限。ポストオンリーはテイカー化を制限。IOC/FOKは残り注文リスクを制限。プロの運用ではスケールアウトラダーにポストオンリー+リデュース、緊急時に成行+リデュース、と意図で使い分けます。LighterやAsterでも同じチェックリストを持ち込みましょう。