永久先物DEXにおけるベーシス取引とは
ベーシス取引は、現物(スポット)とその永久先物の価格差を狙う手法です。永久先物が現物より高い状態をコンタンゴ、安い状態をバックワーデーションと呼びます。満期のないパーペチュアルでは、差は主にファンディングレートとマーク/インデックスのプレミアムとして表れます。
典型は、ファンディングがプラス(ロングがショートに支払う)のとき現物ロング+永久ショートで、概ねデルタニュートラルにファンディングを受け取る現金・キャリー型です。逆にファンディングが大幅マイナスなら、現物ショート+パープロングの逆キャリーも検討できます。Hyperliquid、Lighter、Asterでは自己管理と透明なファンディングにより、従来型先物口座なしでも実装しやすくなっています。
コンタンゴとバックワーデーション
パープのコンタンゴでは、マークがオラクル/指数より高く、ファンディングがプラスになりやすいです。その環境では現物在庫に対するショート・パープが有利になりがちです。バックワーデーションはその逆で、ショートがロングに支払います。
- コンタンゴの兆候: プラスのファンディング、マークのプレミアム
- バックワーデーションの兆候: マイナスのファンディング、マークのディスカウント
- リスク: 清算やマクロイベントでベーシスが一気に閉じる
DEXでの手順
可能なら隔離証拠金を使い、片脚の急変動が他ポジションへ波及しないようにします。
- 1. エッジを測る: 年率換算ファンディングとブリッジ・取引コストを比較
- 2. ヘッジサイズ: 現物とパープの想定元本を揃え、価格変動で再調整
- 3. 会場選び: 板が厚い主要銘柄はHyperliquid、回転の多い再調整はLighterの手数料構造、資金調達の分散はAster
- 4. 両脚を近い時間に入れる: 片脚だけの方向性リスクを最小化
- 5. 監視: ファンディング圧縮や符号反転で決済・反転を検討
ファンディング収穫と純粋ベーシス
純粋ベーシスは現物価格差の収束、ファンディング収穫は定期支払いが主目的です。DEXでは両者が密接です。プラスの高いファンディングは現物ロング/パープショートの主収益源になりやすい一方、急騰日だけ見てスケールすると、平均回帰後はコスト負けします。ファンディング裁定ガイドと比較トラッカー、リスク管理と併用してください。
会場メモ: Hyperliquid / Lighter / Aster
HyperliquidはBTC/ETHの板が厚く大口ヘッジ向き。紹介コードHOLYGRAILで手数料割引。Lighterはタイトなエントリーの手数料負担を抑えたいときに有利(718610TD)。Asterは他会場でレートが潰れたときの分散先(4474ca)。会場間でファンディングは同一ではありません。
よくある失敗
- ブリッジとガスを無視した年率計算
- 「ヘッジだから」とショート脚に過大レバレッジ
- 現物とパープの税務・会計を忘れる
- スクイーズ後の極端なファンディングを後追い
本番前チェックリスト
ウォレット安全、意図的に低いレバ(ヘッジ脚は1–3倍が多い)、エントリー時ファンディングの記録、符号反転アラート、手数料後エッジが基準を下回ったら撤退するルールを決め、少額で一度ワークフローを通してください。ベーシスはリスクゼロではなくリスクの形を変える手法です。ルールを守れば方向性ポートフォリオのインカム枠として機能します。